議会報告ASSEMBLY REPORT

2015.09.01 カテゴリ:2015年 五條市新婚世帯住宅取得補助金について

○吉田

 先日来、広報にも載っておったのですけれども、五條市新婚世帯住宅取得補助金について御質問させていただきます。
 内容と期間についてお聞きしたいと思いますが、市民の方からもちろん新婚の方からです。担当課に問合せたところ、登記等が新婚さんお二人のどちらかの名義でなければならないとの回答だったので、そのお二人さんは給料の関係から住宅ローンが組めないと、だから断念せざるを得ないのかなという御相談があったわけです。登記等が本人の名義でなければならないと、これが条件の中に入っておるわけなんですけれども、それでは少し絵に描いた餅にすぎないのではないかなと思います。幾らそこの補助金制度に充てたいと思っても、実際若い世代の新婚さん夫婦ですと、高額な給料をいただいておったらローンも組めますけれども、住宅ローンが組めない、しかし名義人等で確認、名義人がお父さんなりの場合でしたら、もう駄目だというような説明だったし、この文章でもそうだと思います。そこで、公室長にお聞きしたいのですけれども、これについて市としてどういう認識でおられますか。

 

○福塚市長公室長
 吉田雅範議員の御質問にお答え申し上げます。
 そもそもこの補助制度と言いますのは、五條市への定住を促進し、五條市の人口の維持、地域の活性化を図ることを目的として創設された制度でございます。
 当該住宅取得に対して補助する、しないという判断でございますが、今要綱にもホームページにも書かれておりますように、その住宅に対しまして、夫婦双方、またはいずれかの名義で登記をされておるということが補助する、しないの判断の基準になっておりまして、いろいろ事情はあろうかと思いますが、例えば新婚世帯が親御さんの支援を得て住宅を取得する場合であったとしても、判断基準は今制度化されている、明文化されております制度を判断基準として運用してまいりたいと考えておるところでございます。
以上でございます。

 

○吉田
 それでしたら、そういう方針でいくのでしたら、もらわれる新婚世帯というのは、少ないと思います。そこで登記等だけにこだわらず、やはり本当にそこで新婚の家を建ててお父さんがローンを払って息子さんなりがお父さんに返していくと、そういう形が多いのではないかと、そこでそれだったら先ほども言わせていただいたように、なるほど素晴らしい、これはやっていただいたら補助金上限五十万円、一〇パーセントの五十万円、五十万円でもやはり有り難いと思います。まして、同じページにありますUIJターンの住宅取得、これも登記等で確認となっています。そしたら戻ってきて、お金がなくてこれもまた自分の親にでも借りて建てると、住宅ローンを組むとか、そうした場合でも駄目だということですね。
 公室長、もう一度お願いします。

 

○福塚市長公室長
 吉田雅範議員の御質問にお答え申し上げます。
 確かに、厳格に運用すると補助を受けられる方の数が減るという可能性はあるかもしれませんが、やはり公金でもって補助していく、支援をしていくということでございますので、判断基準として明確に説明がつくような運用をしてまいるのが行政として必要であると考えておりますので、現行の制度のまま運用してまいりたいと考えておるところでございます。
 以上でございます。

 

○吉田
 税金を補助金としてもらっていただくのだから、それはもう厳正にやってもらわなければならないけれども、やはりこの登記等で確認っていうのが……。
 実際私のところに来ていただいた方、平成二十六年に結婚されて、そして今現在家を建てているのです。いいのが載っているからといって問合せをしたら、「僕、おっちゃん、ローン組まれへんのえ」と、「自分ところの家の仕事手伝うよって、お父さんから給料もらうけれども、それだけではとてもやないけど住宅ローン組まれへんさかいに、それやったら親が俺が組んだる、お前に月々渡す分から幾らかずつでも返済せえよという話がついたんやけれども、それやったらもらわれへんのえ、聞きに行ったら。」ということでしたので。もう少し、実際にうそのことでは駄目ですけれども、実際にそうやって家を建てたり購入したりしてやる補助金というものは、本当に出していただけないのか、このとおりに四角四面にいくのか、それとも私が言っているように、親のローンでも息子が新婚世帯がそこに住むのであれば、補助金をやっていただけるのか、もう全然協議する余地はなしですか。

 

○福塚市長公室長
 吉田雅範議員の御質問にお答え申し上げます。
 先ほど申しましたように、事情はそれぞれあろうかと思います。今この場で、四角四面でこのままの運用しかないのかというような質問でございますが、今この場では現行の制度のままで運用していきたいと、そういうように答えるしかないというふうな状況でございます。

 

○吉田
 この場はそれでよろしいですけれども、協議はしていただけるということに認識させてもらってよろしいですか。

 

○福塚市長公室長
 吉田雅範議員の御質問にお答え申し上げます。
 国の地方創生の制度にも、それに乗っかってといいますか、活用してやっておるところでございます。財源の裏打ちがあるので、やっておるという側面もございますし、市にとって非常に有効な制度とは我々考えておるのですけれども、やはりどこかで基準を設けてやっていかないといけないというのも同時に考えておるところでございますので、現行制度で運用していくというところでございます。
 以上でございます。

 

○吉田
 そしたらもうこのままでやると。これそしたら、何回も言うけれども、ほんまに絵に描いた餅で、なるほどいいことはやってくれているのだけれども、実際頂けないということですね。そうなると、こんなん、これしたかって三十前後、そら高給取りはおるかもしれないけれども、新しく、まあそりゃ五十でも新婚の人おったらそれは給料もたくさん取っているから購入できるやろけれども、実際これ、ほんまに絵に描いた餅になってしまえへんのかなあ。やっぱり市民の方が良かったよということで、またUIJターンで五條市に戻ってきて、この場合だったら限度百万円ですよってに、頂けたんやとなるけれども。……市長、どうですか。ちょっと……。

 

○太田市長
 吉田議員の質問にお答え申し上げたいと思います。
公室長の方からるる説明がありました。これは地方創生の先行型での新婚世帯の住宅の補助金ということで説明がありました。当然吉田議員の言っていることも理解はできます。しかしながら、このことに関しましては、新婚世帯の皆さんに補助を出すということでの基本原則です。
 当然その人たちが家を建てる場合、お金もないということで、住宅ローンでやるという、それに対しての補助金ということの認識である。 それを親がローンをして、親がそういう形の中でするならば、当然新婚世帯の皆さんは自分の登記上にはなっておりません。当然固定資産も親が払うと、自分から自らの力で登記もし、固定資産税も払う、それが現実的に長く、ずっと一生おってくれるのではないかなと、もし親が出して逆に自分が金を払ってないのであったら、何年かたった場合、またどっかに移住をするような可能性もあるのではないかなと。となれば、基本原則として、やはり新婚世帯の夫婦のみにするというのが私は当然であろうかなと、確かに吉田議員が言うのも当然であろうかな。でも、絵に描いた餅と言いますけれども、これは絵に描いた餅ではないと私は思うし、実際意味がないということもありますが、確かに少ないかも分かりません、それはやってみなければ分かりませんけれども、ただそういう形の国からの施策の中で行政も今これに乗りかかってやっているということで、ただ私たちは今これだけ一つを考えているのではないのです。今新婚世帯の補助金ということもありますけれども、今五條市は五條モデルを作ろうとして今現在やっているところです。というのは、本当に新婚世帯の皆さんが五條市にこの補助金を出して残ってくれるのかなと、もう当然橋本市ではこの補助制度は、地方創生以前に補助制度を出しております。過去にも五條市でもこの取組を考えた経過がありました。しかしながら、それをしなかった経緯があります。それは、お金で面を張るのは本当にいいのかなと、それで本当に残ってくれるのかなというそういう思いがあったわけです。今回地方創生の先行型でこの予算が流れてきたということで乗っかかりました。ただこれだけでは確かに残ってくれるかということは、私はまだ不透明なところがあるということで、三点セットでいこうという今そういう取組をしています。
 一つはこの制度に乗っかかること、そして今銀行、近畿財務局、この間からも会議をしました。銀行全てを集めて住宅ローンをどうか還元してくれないかと、もっと下げてくれないかということの一つの今取組をしております。三点目、これは住宅メーカーにおいて、これだけ自治体もまた銀行もローンを下げていく、そうすれば要するにメーカーもある程度のこれに対する付加価値を付けてほしいということで、今現在進めているところであります。それが三点セットに、もしつながれば、より多くの皆さんがもっと付加価値を付けて残ってもらえるような状況になるのではないか、そういう実際取組をしております。
 この端的な形の中での住宅の新婚世帯の補助金だけではなくて、今言うたように、銀行のローンも引き下げるような今お願いもやっている。また住宅メーカーに対しましても、それに対する付加価値を付けていただきたいという、そういう三点セットの取組で現在進めているということで、より私は今後この形はどうなるか分かりませんけれども、うまくいけばもっと逆にいい方向に進んでいくのではないかなというように思っております。
 以上です。

 

○吉田
 今市長がおっしゃっていただいたのですけれども、本当にできるだけ目に見えた形で若い世代が五條市に住んでいただけるようにいろいろな御努力をしていただいておるのを今聞かせていただいたのですけれども、そういうのを早急にして、少しでも補助金をいただけると新しい新婚世帯の方が喜んで五條市に住んでいただけると思いますので、本当に十分検討して新婚世帯が住んでいただけるまちにしていただきたいと思います。

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