議会報告ASSEMBLY REPORT

2015.03.09 カテゴリ:2015年 入札の在り方について

○吉田

入札の在り方についてお尋ねしたいと思います。入札にはいろんな方式があるわけなのですが、今回お聞きしたいのは、総合評価落札方式簡易型について、予定価格は当然公表するのは当たり前ですけれども、最低制限価格を公表せず、事後公表となっているのはなぜか。公表しない理由についてお尋ねしたいと思います。

 

○福塚市長公室長

吉田雅範議員の御質問にお答え申し上げます。
公共工事の品質確保の促進に関する法律によりまして、公共工事の品質は、現在及び将来の国民のために、確保されなければならないとされております。公共工事の品質確保に当たりましては、公共工事に従事する方の賃金ですとか、その他の労働条件、労働環境が改善されるように配慮されなければなりません。我々地方公共団体におきましては、より良いものをより安い価格で調達するというのが原則でございますが、安いということを追求しすぎますと、低価格によって受注でダンピング受注につながる恐れも懸念されます。
本市におきましては、ダンピング受注による工事の品質の低下を防ぐだけでなしに、下請業者さんですとか、労働者へのしわ寄せや、安全管理の不徹底を防ぎ、適切な契約の履行を確保するとともに、建設業の健全な発展を促進したいと、そういうふうな考えで最低制限価格を設定しておるというところでございます。
以上、答弁とさせていただきます。

 

○吉田

そしたら入札審査会というのがあるのですけれども、その入札審査会の会長というのはどなたがされていますか。

 

○福塚市長公室長

吉田雅範議員の御質問にお答えいたします。
副市長でございます。

 

○吉田

に当然やってくれているわけなのですけれども、私どうしてこれを思うかと言うと、最低価格を切ると失格になりますね。最近の事例を申し上げたら、私が聞いている範囲ですけれども、西吉野の小・中体育館の耐震の工事で二者と言うたか三者というたかその辺定かでないのですけれども、入札が不落に終わったと、失格になったと、私ら素人から考えたら百万円に最低価格を設けてあった場合に、それが九十万円だったら十万円安くつきますね。安くついたのが失格やと、先ほど市長公室長も答弁願ったのですけれそも、安くつくのが悪いのか、業者さんに負担が掛かるのか、それで入札に来ているのだから私は九十万円でも百万円の最低価格をつけることによって九十万円が失格になりますんやろ。それだったら、市民としたら助かると思うのですけれども、それはやはり最低価格をつけなければならないわけですか。

 

○樫内副市長

吉田議員の御質問にお答えをさせていただきます。
今先ほど市長公室長の方が申し上げましたように、最低制限価格は必要であるということでございますが、その理由といたしましては、廃止すれば低価格、今議員が述べましたように、底値のないようなところでも受けていけば市の税金が少しでも助かっていくのではないかということでございますけれども、市場の方から言えば健全な競争を阻害していくのではないかといわれるダンピングの受注の懸念があるということが一点でありますし、また法の定めの中には、やはり公共事業につきましては、品質を確保するんだというところがうたわれております。それによって適正な価格というものを基準として設けるべきであると考えておりまして、その適正な契約によりまして、労働者の賃金であるとか工事における安全管理が確保されていくものであるというふうに考えるところから、五條市においてはこの最低制限価格の制度を維持させていただいておるというところでございます。
以上、答弁とさせていただきます。

○吉田
副市長の言っていることは私も分かるのですけれども、しかし安全策でいくのか、私は予定価格だけを公表して最低価格はなしにした方が公平性が保たれ財政も助かると思うのですけれども、入札する時点で仮に先ほども申し上げましたけれども、百万円の最低価格を設けてあったと、それで仮に九十万円で落としても失格だと、仮に七十万円できていた人、それは七十万円で採算があるから入札に参加しますんやろ。言うてること矛盾しませんか。業者さんは七十万円でも合ったら七十万円で入れてきますやん。九十万円、八十万円、七十万円で入れてきて、それが百万円やったら、業者さんにとってはもうけは少なくなります。しかし市にとったら、財政にとったら助かるのと違いますか。どうですか。

 

○樫内副市長

吉田雅範議員の御質問にお答えいたします。
吉田議員のおっしゃっているとおり百万円の最低制限価格を設けてあって九十万円、七十万円、あるいは五十万円と下げていけば、その分は税からの、あるいは財源が安くなって確保されていくというのは、一面的にはそういうことであろうと思いますけれども、先ほども述べましたように、法律的には公共事業につきましては、品質を確保していくんだというきちんとした法の下の精神がございますし、またそのように適正な価格を設定して、計画を持って発注するという意味も市町村にはあると理解しておりますので、五條市としてはやはりトータル的に考えてこの制度は維持していきたいと考えております。
以上、答弁とさせていただきます。

○吉田

そしたらそれはもう最低制限価格というのは、絶対に漏れないというこを約束できますんやね。

 

○樫内副市長

吉田議員の御質問にお答えいたします。
最低制限価格自身、私ども、私すら分かっておりません。それくらいきっちりと管理をされておるものであります。
以上、答弁とさせていただきます。

○吉田

分かりました。そしたら最低制限価格は今後も設けていくという認識でよろしいですね。

 

○樫内副市長

吉田議員の御質問にお答えいたします。
今制度としては、この最低制限価格はるる申しました理由によって存続をさせていただきたいと思っておりますけれども、今後将来にわたってということを見据えた場合には入札制度というものはそのとき、そのときのいろんな考え方の中で、国・県・市、いろいろな立場、立場の中で変わってくるということはございます。一〇〇パーセントの入札制度を模索して各市町村団体が入札制度の適正化、公平性に向けて頑張っておるわけですけれども、一〇〇パーセントのものというのはなかなか今のところは存在をしておらないように思います。ただし、一〇〇パーセントに近いように努力はしておるということの中で、今後最低制限価格がなくなる、なくならないというのも、一つは絶えず議論はされていくものであると認識をさせていただいています。
以上、答弁とさせていただきます。

○吉田
十分に入札審査会の方で議論して、最低制限価格を設けるのが平等であるのか、公正であるのかということを十分議論していただきたいと思いますので、よろしくお願い申し上げます。

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